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人事総務課のYUが、ヤマダコーポレーションの技術系部門に所属する5名に、
当社の技術系ならではの仕事についてお聞きしました。

司会 YU

本日はお集まり頂きありがとうございます。これから、皆さんのお仕事やヤマダコーポレーションという会社について、色々とお話して頂ければと思います。宜しくお願い致します。

一同

よろしくお願いします。

01仕事の内容、所属部署について

司会 YU

それでは、最初に皆さんに仕事の内容や所属部署についてお聞きしたいと思います。

開発課 HK

開発課は、名前の通り新製品開発がメインの仕事です。お客様の価値、喜びを製品という形に変える仕事です。また、開発するにあたっては研究も必要であり、原理や機構、部材の形状により、どのような機能を得られるかの基礎実験も行っています。

開発課 KT

そうですね、製品開発はプロダクトマーケティング課などからの開発依頼から始まり、企画 → 構想 → 設計 → 検証という段階を踏んで行います。今後の製品開発に役立ちそうな基礎研究や、部品・製品の検証試験も行っています。

技術課 DI

技術課では、ヤマダの製品全般の改良や、開発課から立案された基本設計に基づき、量産効果を考慮したうえで詳細設計を行い製品化を行っています。その中で私はダイアフラムポンプの改良を担当しています。

生産革新 YK

生産現場において使用する、設備機器等の開発、設備導入提案、従業員に対する組立教育を実施しています。機器を製作する流れのイメージとしては、構想 → 提案 → 仕様決定 → 設計 → 部品調達 → 機器組立 → 製作機器検証 → 承認 → 導入設置です。このように他部署が専門的にやっているような仕事も、生産革新では企画立案から導入まで1人で担当して行います。

司会 YU

ありがとうございます。人事総務部員も動画を見て実際に組立の練習を体験させてもらったことがありますが、私のような素人でも無事に組むことができました(笑)

品証課 YI

品質保証課では、お客様が使用している製品に不具合が発生した場合の原因調査をはじめ、ISO9001(※品質マネジメントシステム)の内・外部監査の実施、対応、各計器の管理・校正作業、工場内品質パトロールなどなど、基本堅い業務ばかりです。不具合の原因調査は、当社で組み立てた製品であれば現場に向かい、部品などの供給者が製造したものの場合は供給者を訪問し、工程確認等の調査を行い、最終的には再発防止対策を検討し実施します。

02印象的な仕事や経験について

司会 YU

これがあったからこそ今がある、というようなお仕事や経験はありますか?技術系部門だからこそのやりがいや、大変な点も教えてください。

品証課 YI

品質保証課に配属され、不具合検証、監査、パトロールなどを行ってきたことで性格が細かくなりました(笑)。ただ、そのおかげで、何か問題があればまず「なぜ起きた?」という考え方になり、問題発生時の対応などが前よりも格段に早くできるようになりました。

司会 YU

Tさんは昨年技術部へ異動されているので、違った部門からの異動で大変なこともありましたか。

開発課 KT

異動したばかりでわからないことが多かった中、PLCプログラム(制御系プログラム)が試験検証に役立てると考え、セミナーなどに参加していました。現在はPLCを使用して効率的に試験ができるようになりました。広く知識を身に着けることも大切ですが、自分にはこれができるというスキルがあると仕事をしていくうえで自信になります。

生産革新 YK

私は入社してから、10年ほど生産部組立課に所属し実際にポンプなどの組立てをしていました。その時に得た知識を生かすことによって提案ができ、作業者目線で考えることが出来たと感じています。

技術課 DI

新製品の開発では、作動原理を考え、その試作品を製作し、実際に動かして不具合が無いか確認します。作動原理の検討の詰めが甘く、きちんと動かない不良品を製作してしまいました。不具合内容は判明しましたが、それを対策するには別部品を追加して原価を上げる事になるため、この方法では中止になりました。自分が思った通りの形を作る事が出来るのは楽しいですが、良品となるよう十分に検討する事が大切です。

開発課 HK

入社半年で開発を任されましたが、発売後に多くのクレームを発生させてしまいました。しかし、直ちに営業の方とお客様へ訪問し修理対応したところ、ご迷惑を掛けたにも関わらず感謝のお言葉を頂きました。このように多くの方に支えられ、そしてお客様のためにものづくりをしていることを強く感じる経験をしてきました。他の人ができないことを実現することは大変ですが、やりがいであり、自分の価値だと考えています。

03学生時代に学んだことで、今の仕事に生きていること

司会 YU

ありがとうございます。次に、皆さんの学生時代で、学校の講義でもその他の経験でも今現在に生きていることは何でしょうか?また、学んでおくと良いという知識や経験はありますか。

生産革新 YK

ずばり『電気』です。学生時代に電気系を専門に学んでいました。設備において電気は必ず必要とされるもので、機器の製作、設備保全に役に立っています。油断すると感電などが怖いので慎重に作業しています。

司会 YU

Kさんは数年前に「第二種電気工事士」を取得されていましたね。

技術課 DI

大学の工学部で学んだことは「材料力学」と「製図」です。強度が必要な部品を設計するにあたり、パソコンで強度計算は出来ますが、どのような形状が強いのかを知らないと、どこを補強すれば良いかが分からないためです。製図は、出来なければ製造者に形状を伝える事が出来ないので、今の業務には必要です。

品証課 YI

私は工業高校(自動車科)卒業なので、自動車に対する認識が他の方よりあったのかと思います。その経験が現在、オート機器関係の不具合検証・処理に生きているのではないかと思います。

開発課 KT

大学の学科は応用化学科を履修してきましたので、現在の仕事では若干知識を活用しにくいですが、物理や電気関係もひろく学んでいたことが、役立っているかなと思います。はじめは流体力学であったり材料科学などの専門知識がなくとも、苦手意識さえなければ仕事をしていくうえでおのずと身についてくると思います。

司会 YU

Tさんは最近では「危険物取扱者試験の甲種」を取得されていましたね。

開発課 HK

私はアルバイトでの経験です。工業製品や飲料、食品工場など多くを経験することにより作業者の行動とものづくり現場を知ることが出来ました。また、大学ではただ知識を暗記して覚えるのではなく、どこにどのような情報があるのかを覚えることが大切であると学びました。つまり、情報を必要な時にいかに使うのかというやり方を学びました。

司会 YU

直接的に関連する内容ではなくても、仕事に生かす経験ができるということですね。

04今後、挑戦したいことや目指していること

司会 YU

今後、キャリアを重ねるうえで、皆さんが挑戦したい仕事や目指していることは何ですか?

開発課 KT

試験・検証に並行して、3DCADや1DCAE(全体適正設計)などのモデリングソフト、解析ツールを学び、使いこなしていきたいと考えています。そして開発案件を任せてもらい、各ツールを活用することでこれを成功させ、実績を重ねていきたいと考えています。

技術課 DI

設計・改良した物について、仕様条件を全て確認する事は出来ません。 また、全てでなくても、製品に組み込んだ部品の耐久性の確認には非常に時間がかかります。そのため、「最も悪い使用条件の選定」や「耐久性の確認を部品単体で行う」事を目指しています。

品証課 YI

製品の開発、営業などに興味があります。今までの製品を知っているので、お客様の現場で「使い勝手の良い製品」を考えてみたり、自分が使ってみても良いと思う製品をお客様に説明し、買っていただけたときは嬉しいのかなと思います。(苦労も沢山あると思いますが、)

生産革新 YK

私は生産現場を自動化させたいと考えています。今すぐに全自動とするのは難しいですが、ロボットを導入し人と共存させて生産することにより、生産性の向上、労働環境が今以上によくなるよう実現に向けて努力していきます。

開発課 HK

目標は、「エア駆動ポンプのことならヤマダ」としての立場を周知される企業になるため、技術力を一層向上させ、進歩を止めない集団にすることです。一人ではなく仲間と達成することです。

司会 YU

こうして自分の身の回りの仕事だけでなく、会社の将来を考えている社員が数多くいることもヤマダの魅力の一つだと私は思います。次の100年に向けてヤマダコーポレーションがさらなる成長を遂げるために、社員一人一人が理想を持ち、それを実現するために一丸となって挑戦し続けることが大切ですね。

05ヤマダコーポレーションについて

司会 YU

それでは、質問としては最後になります。ヤマダコーポレーションはどのような会社ですか? また、ヤマダコーポレーションの技術系部門の「良さ」とは何だと思いますか?

開発課 HK

当社は人で例えるなら、まじめで、素直で、人が良い、地道にコツコツというタイプです。 ヤマダは、創業115年のメーカーであるため技術ノウハウが他社よりも多くあります。衰退してしまった技術でも基礎技術は同じであるため、現代においても成り立つことです。情報、知識、経験があることは技術者としては心強いと感じています。

技術課 DI

そうですね、相模原工場は開発・製造拠点として集約されており、工場内に製造に必要な部署が揃っているため、すぐに相談が出来ます。また、Kさんの言うように、皆さん人が良いので相談しても嫌な顔せずに答えてくれます。

開発課 KT

はい、硬派な職人気質のような人はいないので硬くならずに仕事ができています。 個人個人も電気制御関係に詳しい人だったり、ダイアフラムポンプに詳しい人だったりと、多様な得意分野を持っている人たちがいる印象です。

品証課 YI

相模原工場では自社製品の良いところ、悪いところを間近で見ることができ、直接の開発部門ではなくても、仕様変更などで自分の意見を取り入れることができるところだと思います。

開発課 KT

ヤマダコーポレーションは中規模の企業なので、各業務が分業ではなく、開発企画から完成まで一貫して行えますので、責任はありますがとてもやりがいのある環境だと思います。

生産革新 YK

そうですね、担当業務にもよりますが、自身が設計した製品等が形になった時の達成感を得られるところは他にはない良い点だと思います。

06技術系の職種を目指す学生に一言!

司会 YU

ありがとうございました。それでは、技術系の職種を目指す学生に一言ずつメッセージをお願いします。

品証課 YI

ヤマダコーポレーションは、設計部門に関しては、自分の構想を形にできるのが魅力的だと思いますし、製品開発から量産になるまで携わることもできるので、設計した!!という気持ちになれると思います。

開発課 HK

技術というと最先端のことをイメージしますが、何事においても基礎が大切です。勉学においても、難しい定理、公式よりも、どのように求められるのかの過程や意味を理解することを意識されると、社会人になったときに役に立ちます。

開発課 KT

技術系にも様々な分野があると思いますが、大学で学んだ分野と仕事の内容が異なっていたとしても、積極的な姿勢があれば、自然と知識が身についていくと思います。企業側としても様々な専門知識のある社員が増えれば研究開発の視野が広がると思いますので、いろいろな企業の就職説明会等に参加して自分のやりたい仕事を、履修科目にとらわれることなく見つけていけたらいいと思います。

技術課 DI

大学での勉強も大事ですし、研究室の仲間と話し合う事も大事です。どちらも楽しんで下さい。

生産革新 YK

『今しかできないこと』をいろいろ経験しておいてください。 勉強でも趣味でも何でもいいので、幅広く経験することにより、知識として役に立つと思います。 仕事でもコミュニケーションの場でも、経験を活かせるときは必ずあると思います。頑張ってください!

司会 YU

皆さん、本日はお時間頂きありがとうございました。

学生の皆さんへ

座談会参加者の中には、一日仕事体験や会社説明会で会える社員もいますので、
その時にはぜひ色々と詳しい話を聞いてみて頂きたいと思います!
エントリーをお待ちしております。